なぜ、オイル交換が必要なのか

新しいオイルと古いオイルの比較

エンジンオイルは人間の血液にたとえられるようにエンジンにくまなく行き渡り、潤滑・冷却・気密・清浄分散・防錆防食と非常に重要な役割を担っています。
エンジンオイルはエンジンの内部で循環され、燃焼の熱や空気中の水分、エンジン内部の汚れなどにより、徐々にその性能が劣化し本来の役割を果たせなくなります。
そこで定期的な交換が必要とされ、その交換時期は一般的に下記のように指定されています。
(ターボエンジンやロータリーエンジン、ディーゼルエンジン、高年式車などは含まれません)
  • 走行距離10,000~15,000km毎 または交換後1年のいずれか早い時点
しかし短距離走行を繰り返したり、悪路での走行が多いなど(シビアコンディションといいます)、条件が悪い環境で使用される場合は、上記の約半分を目安にするのが適当とされています。

交換の方法と手順

オイル交換方法は、車をジャッキで上げてオイルパンのドレンからオイルを排出する「下抜き」と、"フルードエキストラクター"という道具を使用してエンジンの上方からオイルを吸引する「上抜き」の2つの方法があります。
下抜きは従来から行われてきたスタンダードな方法です。上抜きはジャッキアップの必要が無く手軽な方法です。
詳しくは「下抜きでの交換」、「上抜きでの交換」をご覧ください。

交換の方法と手順 フローチャート

これだけは揃えておきたいアイテム

オイルを交換するにあたり、最低限必要なアイテムです。古いオイルを抜き取り、新しいオイルを注ぐ作業に無くてはならないものばかりです。 (ここではジャッキジャッキスタンドなどは含めておりません。)

廃油処理箱 廃油処理箱   ブレーキクリーナー ブレーキクリーナー
排出したオイルを受けてそのまま燃えるゴミに出せます。
オイルなどで汚れた部品の洗浄に使用します。

廃油処理箱5Lは、1箱で5Lのオイルを吸収することができます。使用する車種のオイル量に応じて、ご用意ください。

大容量で速乾タイプのブレーキ&パーツクリーナー 850mlがおすすめです。

ストレート・ネットショップで購入する ストレート・ネットショップで購入する
レンチ レンチ   ペーパータオル ペーパータオル
ドレンプラグを緩める/締めるために使用します。ドレンプラグのサイズに応じて選びます。
毛羽立たない整備専用ペーパータオルが最適です。

しっかりとトルクを掛けることができるメガネレンチがおすすめです。ストレートでは幅広いサイズと種類を取り揃えています。

ロール状で使いやすく、しかも丈夫なショップタオルロールがおすすめです。

ストレート・ネットショップで購入する ストレート・ネットショップで購入する
オイルジョッキ オイルジョッキ   ドレン用ワッシャー(パッキン) ドレン用ワッシャー(パッキン)
注入するオイル量を測り注ぎやすくするジョッキです。
銅ワッシャーやアルミワッシャーなどパッキンとして使用するワッシャーです。

オイルジョッキは2L5Lサイズをご用意しています。普通車にはオイルジョッキ 5Lをおすすめします。

ドレンプラグのワッシャーは再使用できません。また素材は純正で使用されている種類のものを選んでください。

ストレート・ネットショップで購入する ストレート・ネットショップで購入する
 

より本格的に、もっと便利に

オイルフィルターを交換したり、車の下にもぐって点検してみたり。基本工具に加えて、下に紹介するような商品を揃えるとメンテナンスが快適になるばかりでなく作業の幅もぐんと広がります。

オイルドレンパン オイルドレンパン   じょうご じょうご
古いオイルを受けたり、他の容器に移す場合に便利です。
オイル注ぎ口が奥まった場所にある場合などに便利です。

スチール製から樹脂製まで、また廃油の一時保管もできるタイプも取り揃えています。

写真のじょうご多機能タイプなら、奥まった場所への給油はもちろん、ホースを取り外して通常のじょうごとしても使用できます。

ストレート・ネットショップで購入する ストレート・ネットショップで購入する
オイルフィルターレンチ オイルフィルターレンチ   寝板 寝板
オイルフィルターの交換に必要で、色々なタイプがあります。
車の下にもぐりこむ時も寝板があれば快適でスムーズです。

カップ式アジャスタブルタイプなど、用途や作業環境に合わせてお選びください。

写真のプラスチックタイプや、簡易的な折りたたみタイプなど、お好みに合わせてお選びください。

ストレート・ネットショップで購入する ストレート・ネットショップで購入する
オイルドレンプラグリムーバー オイルドレンプラグリムーバー   フルードエキストラクター フルードエキストラクター
ドレンプラグを緩める時にオイルから手を守ります。
レベルゲージの穴からエンジンオイルを上抜きする場合に使用します。

ドレンプラグのサイズに合わせて3種類をご用意しています。

コンプレッサーでエアーを供給して抜き取り作業や、手動によるポンピングで使用することができます。

ストレート・ネットショップで購入する ストレート・ネットショップで購入する

オイル交換前にご注意いただきたいこと

下抜きでのオイル交換

下抜きでのエンジンオイル交換イメージ

オイルパンのドレンホールからオイルを排出する、最も基本的なオイルの抜き取り方法です。
ジャッキアップをするなどして車両の下にもぐる必要がありますが、それ以外は特別な器具も必要なく、車の下回りも同時に点検できるため広く行われている方法です。
以下はオイルフィルターの交換を前提に工程を説明します。
(ジャッキアップされた状態からの説明です)

<この作業で使用したアイテム>

  • レンチ
  • プラグリムーバー
  • 寝板
  • 廃油処理箱
  • ペーパータオル
  • オイルフィルターレンチ
  • ブレーキクリーナー
  • ドレン用ワッシャー(パッキン)
  • オイルジョッキ

オイルフィラーキャップを緩める

  1. エンジンのオイルフィラーキャップを緩めておきます。キャップを緩めることによってオイルの排出がスムーズになります。

ドレンプラグを緩める

  1. レンチでドレンプラグを緩めます。この時点では緩めるだけにして取り外さないでおきます。

オイルドレンプラグリムーバーで緩める

  1. ドレンプラグを押しながら緩めます。オイルドレンプラグリムーバーを使用すれば、手にオイルが直接掛からずに作業できます。

オイルを排出する

  1. ネジ山が終わったところでドレンプラグを素早く離します。勢いよくオイルが排出されるので廃油処理箱などで受けます。

オイルフィルターを取り外す

  1. オイルフィルターを交換する場合は、オイルフィルターレンチで緩めて取り外します。オイルが排出されるので同様に受けます。

オイルフィルターのパッキンにオイルを塗る

  1. 新しいオイルフィルターのパッキンにエンジンオイルを薄く塗ります。こうすることにより、オイル漏れを防ぎます。

オイルフィルターを取り付ける

  1. エンジン側に取り外したオイルフィルターの古いパッキンが残っていないことを確認し、新しいオイルフィルターを手で取り付けます。

オイルフィルターを締め付ける

  1. オイルフィルターレンチを使用して、メーカー指定のトルクや取り付け方法に準じて締め付けます。

ドレンプラグのパッキンを取り替える

  1. ドレンプラグのパッキンを新しいものに取替えます。再使用はオイル漏れの原因になります。

ドレンプラグを締め付ける

  1. ブレーキクリーナーで周囲の汚れを洗浄し、ドレンプラグを取り付けて、指定のトルクで締め付けます。

新しいオイルを注入する

  1. 新しいオイルをオイルジョッキで規定量注入しオイルレベルゲージを確認します。注入が終わればオイルフィラーキャップを締めます。

オイルレベルを再確認する

  1. 暖気した後エンジンを切り、数分待ってからオイルレベルを再確認します。少ない場合は適量までオイルを補充してください。

上抜きでのオイル交換

上抜きでのエンジンオイル交換イメージ

フルードエキストラクターを使用すれば、オイルレベルゲージの穴を利用してオイルを抜き取ることができます。
ジャッキアップやドレンプラグを取り外す必要も無いため、より手軽にオイル交換をしたい場合に最適な方法です。
以下はオイルフィルターの交換をしない例として工程を説明します。
*車種によってはオイルレベルゲージの通路とオイルパンとの間に障害物がある場合があり、オイルパンの底まで吸引ノズルが到達せずにオイルが抜き取れない場合があります。上抜きを試される場合には事前にご確認ください。

<この作業で使用したアイテム>

  • フルードエキストラクター
  • ペーパータオル
  • ブレーキクリーナー
  • オイルジョッキ
  • 廃油処理箱

エンジンの暖機

  1. オイルを抜き取りやすくするため、数分間エンジンを暖機させます。

オイルレベルゲージの抜き取り

  1. エンジンを切ります。オイルレベルゲージを抜き取ります。

吸引ノズルを差し込む

  1. オイルレベルゲージを抜き取った穴に、適したサイズの吸引ノズルを奥まで差し込みます。

フルードエキストラクターを操作する

  1. フルードエキストラクターを操作して、オイルを抜き取ります。

オイルレベルゲージを差し込む

  1. オイルの排出が止まったら吸引ノズルを抜き取り、オイルレベルゲージを元通りに差し込んでおきます。

廃油処理箱で廃油を処理する

  1. 抜き取ったオイルは廃油処理箱に吸収させるなどして、適切に処理してください。

新しいオイルを注入する

  1. 新しいオイルをオイルジョッキで規定量注入しオイルレベルゲージを確認します。注入が終わればオイルフィラーキャップを締めます。

オイルレベルを再確認する

  1. 暖気した後エンジンを切り、数分待ってからオイルレベルを再確認します。少ない場合は適量までオイルを補充してください。